筆者の手元にニューヨーク連銀の取締役2名の再任のニュースが届いた。それだけであれば、あえて筆者も驚かない。 しかし、わが国ではそもそも連邦準備制度理事会議長の話しは頻繁に取り上げられるが、はたして地区連邦準備銀行の基本構造、役割、権限、経営はどうなっているのであろうか。 改めて見直すと、わが国で詳しい説明が皆無であることがはっきりした。Wikipediaは、連邦準備制度( Federal Reserve System, FRS )は、アメリカ合衆国の中央銀行制度である。ワシントンD.C.にある連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board, FRB )が、全国の主要都市に散在する連邦準備銀行(Federal Reserve Bank, FRB )を統括する。連邦準備制度理事会は連邦議会の下にある政府機関であるが、予算の割当や人事の干渉を受けない。各連邦準備銀行は株式を発行する法人(body corporate)である、と説明している。 そこで筆者なりにFRBや地区連銀サイトを改めて読み直して、本ブログをまとめた。 なお、なお不明な点があるがFRS, FRB(理事会)の詳細も含め機会をみて修正版を書きいてみたい。 1. 制度理事会(FRB)全体像 (1)準備制度理事会は、米国大統領によって任命され、上院によって承認された 7人のメンバー理事で構成される。 連邦準備制度理事会の現 議長 ( Jerome H. Powell , Chair)、 理事 (Jerome H. Powell, Chair;Lael Brainard, Vice Chair;Michael S. Barr, Vice Chair for Supervision;Michelle W. Bowman;Lisa D. Cook;Philip N. Jefferson;Christopher J. Waller)の任期は 14年である。ただし、この任期を延長することは可能である。たとえば、ウィリアム・マチェズニー・マーティン・ジュニアは、他の人の任期を完了するために会長に任命され、その後自分の任期に任命されたため、約 19 年間、理事会のメンバーおよび議長を務めた。 連邦準備制度理事会の理事の任命は時差制で、2 年ごとに 1 人の理事の任期が満了する。中
わが国のメディアの多くが海外メディアの受け売りに頼る一方で、わが国のThink Tankのレポートも中央官庁等の下請けが多い。筆者は約18年かけて主要国の法制研究、主要Think Tank、グローバル・ローファーム、主要大学のロースクール等から直接データ入手の道を構築してきた。これらの情報を意義あるものにすべく、本ブログで情報提供を行いたい。