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中国のサイバー空間統治の制度・規制面からの進展」(法律、規則/法令/ガイダンス、国家戦略/計画、標準化等)の体系的理解

 

 筆者はサイバーセキュリティ専門サイト”LAWFARE”の2017年6月1日付けレポート”China ‘s Cyber security Law Takes Effect:What to Expect”を読んで、わが国でがこれに類したレポートがなく、これをもとに整理するとともに、正確な理解に寄与できるよう仮訳および中国の原文データへのリンク作業を行うこととした。

 以下が、その結果であるが、この分野に関する第一次参考資料として活用いただけたら幸甚である。 

1.サイバーセキュリティ空間の統治関係法

                              法律名

             公布・施行等年月日

サイバーセキュリテイ法(Cybersecurity Law:中华人民共和国网络安全法)

2017年6月1日

暗号化法(Encryption Law(Draft)(英語版)

2017年4月13日 法案開示、解説

国家安全保障法(National Security Law:中华人民共和国国家安全法 )

2015年7月1日 公布、施行

テロ対策法(Counterterrorism Law:「中华人民共和国反恐怖主义法」)

2016年1月1日施行、解説

 

2.サイバーセキュリティ規則、ガイドラインなど

                      規則・手法・ガイドライン

              公布・施行等年月日

越境の個人情報および重要データのセキュリティ・アセスメントの手法に関する通達(意見公募通達)  (筆者注1)

2017年6月1日施行、遵守期限2018年12月

ネットワーク製品およびサービスの一般的なセキュリティ要件手法(いわゆる「Cybersecurity Review Regime:CRR」:2017年2月4日パブコメツ通達、意見期限3月4日)の解説 

 

2017年6月1日

 重要情報インフラストラクチャの更なる定義手法

未定

部門特定のサイバーセキュリティの適用手法(Sector-specific cybersecurity implementation measures)

未定

部門特定(Internet Pus(互联网+)、医療デバイス、銀行、保険等)のITの安全性および管理可能にかかるガイドラインの解説

2014年から2017年まで

(筆者注1)2017.6.28 Faegre Baker Daniels LLP「Draft Guidelines Released for Securing Cross-Border Data Transfers Out of China」

詳しく具体的に解説している例

 3.中国のサイバ―セキュリティにかかる国家戦略や中長期計画

                      国家戦略や国家計画

                  公布年月日

国家情報化開発計画(国家信息化发展战略纲要)( China Copyright and Media (筆者注2)の解説) (最後に中国語の原文が引用されている。)

2016年7月

国際サイバーセキュリティ戦略 (新華社通信の英語記事) 

2016年7月

第13次情報化5カ年計画(中華人民共和国中央人民政府「加速信息化发展让人民群众拥有更多获得感 」)  (最後に中国語の原文が引用されている)

2016年12月7日 公布

国家サイバーセキュリティ戦略(国家网络空间安全战略)( China Copyright and Media の解説 (最後に中国語の原文が引用されている。)

 

2016年12月

インターネット・プラス(Internet Plus)活動を積極的推進する国務院の意見ガイド(国务院关于积极推进“互联网+”行动的指导意见 国发〔2015〕40号) 

2016年7月4日 公布

中华人民共和国工业和信息化部「中国制造2025(Made in China 2025)」 (筆者注3)

2013年

(筆者注2) 「中国著作権とメディア」の設立目的は、公的通信に関する中国の法律と政策へのアクセスと洞察を提供するオンライン・リソースとなることである。現在は、「ブログ」と拡大する中国メディア法データベースを含んでいる。 将来的には、これはトピックスな問題文書と判例分析によって補完する予定である。 このウェブサイトは、nexusのPh.D. 中国の著作権法、メディア管理と国際貿易との関係を研究するプロジェクトを行い、広報と情報社会の法律と政策を含むように拡大した。 このサイトのすべての資料は、公的資金の支援を受けて作成されたもので、クリエイティブ・コモンズの下でライセンスされており、発生源寄与率(source attribution)の条件下で、非商用目的で自由に使用できる。

 

(筆者注3) 戦略国際問題研究所(CSIC)の解説が詳しい。なお、山谷剛史「ITを駆使して「製造強国」を目指す「中国制造2025」とは 」も面白いレポートである。

4.中国の情報セキュリティの標準化

                  情報セキュリティ標準化

             公布・施行等年月日

中国国家情報セキュリティ標準化委員会(China 's National Information Security Standards Technical Committee:NISSTC)が中心となって2010年以降、重要な情報インフラストラクチャーの標準化の基準「TC260」を策定している。(筆者ブログ参照 )

現在進行中。

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