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オーストラリア証券投資委員会(FIDOサイト)が新年早々金融詐欺をめぐる「絵に描いた餅賞」を公表

 

Last Updated:March 31,2021

 「オーストラリア証券投資委員会(Australian Securities & Investment Commission:ASIC)」の消費者向けサイトは「FIDO」(注)と呼ばれている。
 FIDOとは、「Financial Tips and Safety Checks」の頭文字をとったものである。ASICは金融商品をめぐる安全性チェックが重要な役割であり、今回公表された「表彰ものの詐欺賞」 は、ますます巧妙化する金融詐欺師たちに消費者が騙されないことを祈りつつ、世の中そんなにうまい話はないよ!という事例を具体的に紹介している。わが国でも毎日のように金融やその他うまみのある金融商品・サービスの記事や広告が散乱しているが、社長が現金を持ち逃げした海外旅行会社の例等そんなにうまい話はないのが現実であろう。用心!用心!(筆者にもこの手のメールはよく来るが?)

[2006年最優秀賞]
 2006年ASIC最優秀賞は、オーストラリア中の金持ちセミナーを開催して違法な販促を行ったクレイグ・マッキム(Craig Mckim)さんです!!。

 マッキムさんに率いられた詐欺グループ(Pegasus Leveraged Option Group)は、約90人の信じて疑わない投資家から370万豪州ドル(約3億1千万円)をまきあげた。ニューサウスウェールズ州の最高裁判所が明らかにしたところでは、ペガサスグループの犯罪手口は1週間で8%のリターンを保証するというもので、裁判所はこれは「天文学的」と指摘している。さらに被害者は「国際投資・証券委員会(この委員会も偽もの)」の保証証券の発行を受けていた。マッキムさんは、2005年10月に投獄されている。

 オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行が公表した「2005年消費者の金融知識調査」によると、オーストラリア人はハイリターン・イコール・ハイリスクという金融知識はあるものの、約47%の人は市場利益率を超えたリターンを得ても構わないと思っている。

 ここで大事なのは、オーストラリアでは無料で金融サービス業者の免許一覧を調べることが出来る点である。またFIDOは、ASICが裁判所に対して訴訟手段に訴えた違法な事例一覧、裁判所の命令内容、関係者の一覧などを持っている。

[2006年絵に描いた餅賞準優秀賞]
〔事例1〕
 ロンドンの当事務弁護士事務所(a firm of London solicitors)では宝くじの販促を含む故ダイアナ妃の土地を管理しています。あなたは故ダイアナ妃の遺産のほんの一部(a slice)を得ました。どうぞ、このメールの送信者に連絡を取って勝利(儲け)を得ましょう。
〔手口の分析〕
 これは、ダイアナ妃とは無関係の「前払い詐欺」です。あなたは忍耐切れかお金がなくなるまで「取扱い手数料」または「管理手数料」を支払うよう請求されます。

〔事例2〕
 こんなメールが来ます。「海外の株式の動向に関心を持ってください。この株式は高騰する一歩手前です。すぐに株価は2.25ドルになります。これは他の比較できない投資調査の結果です。2005年9月10日の株価は0.80ドル、同月14日には1.30ドルの最高値に上がりますが、2005年末にはほとんど無価値の0.39ドルに下がります。」
〔手口の分析〕
無免許の投資アドバイザーによって推薦された株を買わされます。伝統的な詐欺です。メールは国際電子掲示板(international bulletin board)を使ってほとんど知られていない海外の企業に関心を持たせます。株価が下がる前に詐欺師は売り抜けるのです。

〔事例3〕
こんなメールが来ます。「驚きです。あなたは貴重な海外株を保有しています。二重チェックをしたいなら「国際資産・コンプライアンス・センター」に確認してみてください。」
〔手口の分析〕
 手数料を支払ってこれらの株をあなたの名義に替えてくださいといいます。しかし、現在さまざまな制限があってこれは不可能です。本物の投資家保護機関はないのです。それは、手数料稼ぎのために用意したただの「偽窓口」です。

 2003年から毎年表彰されているので、関心のある人は読んでみると参考になろう。

(注)オーストラリア政府のMoneysmart Webサイトは、オーストラリア政府の国家金融リテラシー戦略2008-2010の一環として2011年3月15日に正式に開始された。Moneysmartは、以前ASICによって維持されていた他の2つの消費者向けWebサイト、”FIDO”(www.fido.gov.au)と”Understanding Money”(www.understandingmoney.gov.au)に取って代わった。 FIDOは2000年にASICによって立ち上げられ、「オンラインで配信される財務情報」の略である。 2008年7月、オーストラリア政府は、Understanding Money Webサイトの管理と保守を含む、金融リテラシー財団の機能をASICに移管した。 その後、Moneysmart Webサイトは、2020年2月5日水曜日に再設計され、リニューアルされた。 Moneysmart Webサイトは、2020年2月5日水曜日に再設計され、リニューアルされた。(Wikipedia 抜粋、仮訳)

〔参照URL〕
FIDOサイトでは、過去のASICS優秀賞のウィナー事例が紹介されている。
http://www.fido.gov.au/fido/fido.nsf/byheadline/Pie+In+The+Sky+Awards+?openDocument#past

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(今回のブログは2006年1月9日登録分の改訂版である)

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