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ハリケーン「カトリーナ」と詐欺社会の盲点

 


 Last Updated: March 16,2021

 2005年8月29日、米国東南部ルイジアナ州などを襲ったハリケーン「カトリーナ」の被害(死者1,695人、行方不明者135人の犠牲者)が判明するにつけ、①これは多くの原因が人災であるということ、②世界一の豊かさと貧困が隣り合わせの国の現実、③情報ネットワークが世界一進んでいるといわれていた国の現実を垣間見た気がする。 (注1)

 心から家族や家を失った方々へのお見舞いの言葉を贈りたい。

 さて、このような社会的な混乱の中で相変わらず「IT詐欺」が横行している(強奪ではない、ぬくぬくとはるか彼方から被害者をねらっているハイエナたちである)。
 最初に狙われたのが、①赤十字への寄付や慈善寄付をオンライン・オークション業者を介して行おうとするウェブサイト(katrinaourtsunami.com、katrinadonation.com,katrinarelief.com等である。どのような組織か調べようがない)、②救援部隊のメンバーに宛てた資金援助と称するもの等が、ハリケーン被害の直後から出て来ている。Paypal やeBayは8月31日に赤十字に無許可であったいくつかのウェブサイトを閉鎖している。

 マスターカードや警備会社の調査結果では、昨年の東南アジアの津波の際も、170以上の「救援詐欺サイト」が現れて、義援金を吸い上げていたとのことである。今回も、正規の企業名(政府機関名も使われていた)をかたって寄付者に銀行口座番号やクレジットカード番号を聞き出すケースがでている。

 このための対策としては、連邦取引委員会(FTC)は、寄付者は相手である組織の評判を自分自身で調べ、自分で電話すること、またウェブのアドレスに改めて入力することが大切であるとしている。

 連邦国土安全保障省・緊急事態管理庁(Federal Emergency Management Agency:FEMA)のウェブサイトでは、このような違法な詐欺行為を阻止するため、民間事業者団体であるベター・ビジネス・ビューロー(BBB)(注2)(慈善事業団体を日頃からモニタリングしている)を通じ、正規のウェブサイト名の確認を行うよう勧めている。(注2-2)

 実は、連邦司法省は約1年後「Hurricane Katrina Fraud Task Force」報告(全54頁)を行っている。

同報告はDOJ刑事局長( Assistant Attorney General Alice S. Fisher)が司法長官 Alberto R. Gonzales宛に行っている。

Alice S. Fisher氏

 要は拙速な行動は避けるということである。わが国でも同様の被害が懸念されるのでワシントンポスト紙(9月1日)を参考に緊急ニュースとした。

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(注1) わが国でも多くの関係機関による現地レポートがあるが、たとえば次のレポートはわが国の検討すべき課題と関連したレポートといえよう。

(注2)アメリカおよびカナダの商事改善協会。 20世紀初期に不正な広告,販売慣習から消費者を保護するため発足した業界の自主団体

初めは不正広告の規制が目的であったが,その後誤解を招きやすい広告や疑問の多い販売方法なども調査して消費者に知らせるようになった。アメリカではニューヨークに本部をもつナショナル BBBが全国的な問題を扱い,各地方のローカル BBBが地方の問題を扱っている。

(ブリタニカ国際大百科事典から抜粋)

この説明は誤りではないが、最近時のBBBの活動の実態を説明していない。筆者なりに補足する。

(1)一見、amazonから送られてきたメールのようであるが、偽amazonサイトからの「おめでとう××様!AirPodsが当たりました。クリックして受け取りの手続きを行ってください・・・というものである。ここから先は受信者の個人情報が盗まれるだけである。実は数か月前に同様の偽amazonメールが筆者にも届いた。その際、筆者は発信者のドメイン国を確認したらなんと”ch”(中国)であった。ただちに同メールを破棄したことはいうまでもない。

(2)米国・カナダのチャリテイ詐欺の発生地域に関するリアルタイム・トラッキングおよび詐欺被害報告サイト

このサイトで、筆者はキーワード「covid19」で、詐欺のタイプは「charity」を選んで検索した。


〔参照URL〕
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2005/08/31/AR2005083102574.html?referrer=email
https://www.justice.gov/sites/default/files/criminal-disasters/legacy/2012/07/30/KatrinaProgressReport10-18-05.pdf
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(今回のブログは2005年9月3日登録分の改訂版である)
                            
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